今日は、二十四節気の『霜降』です。
露が冷気によって霜となって降り始めて、植物では楓などが紅葉し始める頃とされています。また、特にこの時期に吹く寒い北風を木枯らしと呼びます。
寒くなって来ると気になるのは『インフルエンザ』です。
これは、ウィルスによるのもですが、今年の夏、東京を中心に発生したデング熱や現在、西アフリカから広がりアメリカやスペインまで史上最悪の規模で感染が拡大しているエボラ出血熱の原因もウィルスによるものです。
19日現在、このエボラ出血熱の流行で、これまで確認された死者が4900人に迫り、感染者はほぼ1万人となった事が、世界保健機関(World Health Organization、WHO)によって発表されました。
ウィルスが原因の疾患は、子供の頃に罹りやすい麻疹や風疹から、身近なヘルペス、肝癌や子宮頚癌などの癌、エイズなど多くの病気をもたらします。
ウィルスの大きさは20~970nm(ナノメートル:1mmの100万分の1)と小さく肉眼では見えないだけに怖い存在ですね。
ウィルスは、必ず生きている細胞(宿主:この場合は人間の細胞)に取り付き、自分の遺伝子をその生きた細胞の中に組み込み、その細胞をウィルス自身の複製工場に変える事で増えていきます。
ウィルスの本来の目的は、宿主を殺さないように自分が増えつつ、また宿主を渡り歩く必要もある為に、咳を出させたり、下痢をさせたりしています。
宿主が病気なって死んでしまっては、ウィルスも死んでしまう事になるのに、時には殺してしまいます。
ウィルスとは、変わった『生き物』です。