スポーツの現場では、格闘技やコンタクトを伴う競技は勿論、体操や乗馬での落下、スキーやスノーボードでの転倒などで発生していて、その数は少ないとは言えません。
その多くは、軽症で済む事が多いのも事実ですが、平成10 年度から平成23 年度の14 年間で、体育の授業や部活動中で発生した重症の障害を伴う例は37件、死亡例は51件であったという独立行政法人日本スポーツ振興センターによるデータもありますが、学校現場でのデータなので、一般の草野球のチームなどから本格的なクラブやプロのチームなどを含めると、実際はかなり多いものと想像出来ます。
たとえ受傷したとしても、本当に軽症であるならばプレーを再開しても大丈夫でしょうが、その判断が出来る知識や重症化するかもしれないという危険性を指導者や選手自身が理解しておきたいですし、その選手の命や選手生命を考えて、プレーを中断する勇気を持ちたいものです。